【批判する癖を治したい方へ】今すぐ実践できる3つの改善方法
批判は「癖」です。癖だから治すことは可能です!
批判をしてしまった後の
なんとも言えない空気‥
正しいことを言っているのに
なんか自分が悪者みたい‥
批判をしてしまうことは
自分にとっても辛いことだと思います。
今回は、「批判」をしてしまう深層心理とは?
具体的な解決策をご紹介していきます!
「自分はOK」「相手はOKではない」
「批判」とは‥
[名](スル)
1 物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を批判 する」「批判 力を養う」
2 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判 を受ける」「政府を批判 する」
3 哲学で、認識・学説の基盤を原理的に研究し、その成立する条件などを明らかにすること。引用:コトバンクhttps://kotobank.jp/word/批判-612181
「自分の価値観」を通じて
「正すべき」と論じる行為であると言えますね!
間違っていることを正す行為は
一概に悪いこととは言えませんが‥
注目したいポイントは
「自分の価値観」「正すべき」という2点。
批判をしてしまうときの
”心の中”は、このようになっています。
「自分はOK」「相手はOKではない」
自己肯定&他者批判とも言えますね!
この”心の中”というのを心理学では
「心理的ポジション」「人生の立場」などと言ったりします。
実は、周囲の人との関係性において
”自分がとりやすいポジション”があります。
批判癖のある方は
「自分はOK」「相手はOKではない」
というポジションに偏りがちになっているのです。
4つの心理的ポジション
心理的ポジションは4種類あります。
- 自分OK、相手OK
- 自分OK、相手OKではない
- 自分OKではない、相手OK
- 自分OKではない、相手OKではない
目指したいのは
「1.自分OK、相手OK」ですよね!
この4つの心理的ポジションは
「周囲の人の関係性」におけるポジションです。
ポジションが違うと、
会話の中でどう違ってくるのか‥
以下の《会話例》を見てみましょう!
心理的ポジション《会話例》
お客さんからクレームをもらってしまい
4人で会議をすることになりました。
みんなで話し合えば解決できると思う!
(①私もあなたもOK)
みんなで話し合うって言っても、そもそもクレームをもらった人が改善できなきゃ意味がないと思う。
この問題は、チームの問題ではなくて個人の問題。
(②私OK、あなたOKではない)
私なんかじゃ役にたたないので‥
皆さんの意見を聞きたいです。
(③私はOKではない、あなたはOK)
こんなの考えたって無駄だよ‥
僕じゃ改善案も出ないし、みんなも文句言うばっかりだし‥
(④私もあなたもOKではない)
いかがでしょうか?
批判をする‥というのは
「②自分はOK、相手はOKではない」に当てはまりますよね!
勘違いしないでほしい!「自分はOK」で良い!
「批判癖を治そう‥」と思うあまり
自分を下げようとしてしまう人がいますが‥
「自分はOK」はそのままで良いのです。
会話例を見てわかる通り
「自分はOKではない」のポジションになると‥
自分の価値を低く見積もり
人の意見を頼りにしてしまいます。
「自分はOK」のポジションは
- リーダーシップがある
- 自分を持っている
という良い点があります!
ただ‥「あなたはOKではない」ので
自分の意見が正しい!と押し付けてしまうことにより‥
- 独裁的
- 独りよがり
- 人の意見を聞かない
- 押し付けがましい
と思われてしまうだけなのです。
「あなたもOK」も主観
では、「自分もあなたもOK」にするには
どうしたら良いのでしょうか‥?
重要なポイントは
「あなたもOK」も主観であるということ。
「相手がどう感じたか」は
どんなに考えたって、直接聞いたって、
本当のところは知る由がありません。
自分が「あなたもOK!」と思えばそれで良いのです。
相手がしっくりきたかどうか‥
それは、自分の問題ではなく、相手の問題です。
改善策①最終的なポジションを目指す
まずは、批判をしてしまったとしても
最終的に「①私もあなたもOK」に辿り着ければ万々歳です!
そう思ったならば
「相手がどう思ったか」は関係なく、
自分が楽になるために 謝ってしまえば良いです。
今言い過ぎたよね!ごめんね。
謝るのに、批判した内容が
合っている・合っていないは関係ありません。
何故なら、合っている・合っていない以前に
「自分が正しい」ということを認めさせたい。
そういった心理状態になっているから
批判をしてしまうのです。
内容うんぬんではなく
- 言い過ぎてしまったこと
- 言い方がキツかったこと
- 自分の意見を押し付けたこと
に対して「ごめんね」と言えれば良いのです。
謝る行為は、
最後に「①私もあなたもOK」に戻るためにします。
心理的ポジションが
私もあなたもOKに戻れたら、
その後の話合いが変わってきますよね!
批判ではなく、”自分の意見”として
相手に伝えることができるはずです。
改善策②使う言葉を変えよう!
批判癖のある方の特徴として
「ある言葉をよく使う」が挙げられます。
「複数形」を使う人が多い
「私は」ではなく
- 私たちは
- うちの家庭では
- うちの会社では
- 一般的には
実はコレ‥「クレーム」の特徴と同じなんです。
私だけじゃなくて
みんなもそう思ってる。
だから私が言っていることは正しい!
自分が正しいことを認めさせたいからこそ
主語が複数形になりがちです。
思い当たる方は
主語を「私は」「僕は」に変えてみましょう!
「当たり前」「普通」を使う人が多い
こちらも使う理由は同じです。
自分だけの意見ではなく
一般論としてこうなんだ!と伝えることにより
自分が正しいことを認めさせようとしています。
単純に「私が」思った意見として
私はこう思う。と伝えられたら良いですね!
「正直言うと」「本音を言うと」を使う人が多い
この言葉が口癖になっている場合は
- 自分の言葉に重みを持たせたい
- みんなに注目して聞いてほしい
という深層心理の表れです。
「自己顕示欲が強い 」とも言えます。
(滅多に自分の意見を言わない方が
「今まで言えなかった本音を言う」場合は別です)
他にも‥
一言だけ言わせて!
皆さんは使っていませんか?
もし「今まで隠してきた想いを言う」ではなく
「言いにくいけど勇気を出して言う」ではなく
これらの言葉を使っているならば‥
少し意識して減らしてみるだけでも
未来は大きく変わっていきます!
改善策③気付いていることを放っておかない
きっとあなたは周りの人よりも
視野が広く、頭の回転が速い方ではないでしょうか?
「②自分はOK、あなたはOKではない」
という心理ポジションに偏りがちな方は
あえて気付いていることを放っておく傾向があります。
これはとくに、仕事ができる方に多いです。
相手が「理解できていない」とわかっていても
その場で教えてあげることをせず‥
問題になってから
「批判」という形で伝えてしまうワケです‥
また、いつまでも
「あなたはOKではない」に”しておきたい”あまり
他人の成長を恐怖に感じて
あえて「教えてあげない!」と放っておくことも‥
批判癖を治して
「私もOK、あなたもOK」にしたいと思うのであれば
気付いたことは
その場で教えてあげられると良いですね!
最後に
批判的なことを言ってしまうと
‥自分もしんどくないですか?
批判的に言わなくても
それだけの「考え」「意見」を持ち合わせているあなたは
充分に周りから認められる力を持っています。
言葉1つ。言い方1つ。考え方1つで
人間関係は変わっていきます。
自分だけがOKではなく
周りの人もOKと「ただ思うだけ」でも
発する言葉が変わってきます。
発する言葉が変わるだけで
返ってくる言葉も変わってきます !!
私がそのことに気付いたのは、
この本を読んでから‥
ギスギスした人間関係をまーるくする心理学 エリック・バーンのTA [ 安部朋子 ]
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今回紹介した「心理的ポジション」も
分かりやすく書かれています。
「批判」もそうですが‥
自分が「何度もやってしまうこと」は
幼い頃からの癖なのです。
治そう!治そう!とするよりも
自分の状態を「客観的に分析」できた方が
冷静に物事に対処できるようになります。
批判はしない方が良い。
‥よくよく考えてみればそうだよね。
と思うことも
「分析」として見れないと
なかなか治すことは難しいです。
今の発言どうだっただろう?と
自己分析をしてみて
例え満足した結果が得られなくても
次に活かそう!
だって、これは「分析」だから!
そう思って「やってみる」ことが大事です。
お互いにとって
幸せなコミュニケーションを築いていってくださいね!
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