【完璧主義をやめたい方必見】特徴・理由・克服のポイントをわかりやすく解説
「完璧主義」は「完全であれ」という拮抗禁止令の1つ。
自分で自分に課している
「完璧でなくてはいけない」という暗示を紐解いて
克服の道を見つけてみましょう !!
完璧主義は「拮抗禁止令」の1つ
「完璧主義」は決して
”悪いこと”ではありません。
「完璧主義は直すべき」
もしあなたがそう思っているならば
それも「完璧主義の発想の1つ」
「~すべき」と思い続けることは
とても精神的に疲れてしまうと思います。
自分が完璧主義であることに
「苦しい」「辛い」と感じているのであれば‥
苦しくない方が良いですよね?
辛くない方が良いですよね?
完璧主義は、なりたくてなっている訳ではないと思います。
完璧主義は「完全であれ」という
『拮抗禁止令』に縛られているのです。
拮抗禁止令(ドライバー)とは
『拮抗禁止令(ドライバー)』とは
アメリカの臨床心理学者テイビー・ケーラー氏が名付けたもので
「ゆさぶる」「駆り立てる」と言った意味があります。
ゆさぶる‥?
駆り立てる‥?
ちょっとピンとこない言葉かもしれません。
何らかのストレスがある状況において
その出来事に対処しようとした際に‥
「反射的」・「無意識的」にとる行動のことです。
完璧主義でいうならば
「~しなくては!」と強く心を支配されてしまうことです!
「拮抗禁止令」はいつどうやって下されたのか
拮抗禁止令は、
子どもだったあなたに、両親が期待した行動でもあるのです。
『〇〇しなさい』
『〇〇した?』
『〇〇しなきゃダメ』
『〇〇であるべき』
両親や両親に代わる存在が
『あなたに期待した行動』
『あなたへの願望のメッセージ』を受けて
「そうなろう!」と "自分"で決断し、"自分"に下した命令です。
なるほど。
「親の期待」に応えるために
「自分で自分に」かけた暗示みたいなものなんですね!
「完全であれ」を下した理由
例えば、親にどんなことを言われると
「完全であれ」という拮抗禁止令を下してしまうの?
「完全であれ」という拮抗禁止令は
- ちゃんとお片付けした?
- ちゃんと勉強しなさい!
など、「しっかり~しなさい」のような言葉です。
それって親なら誰でも言いそうだけど‥
そうなんです。
親であれば1度は言いそうな言葉ですが‥
拮抗禁止令を下してしまう多くの場合は
”繰り返し”「しっかりやること」を求められ
きちんとできないと「認められなかった」
そんな経験を繰り返すことで
無意識のうちに「完全でなくてはならない」と思い込んでしまうのです。
親に「認められない」と頑張っちゃいそう‥
例え「良い成績」をとっても
「次は1位を取れるように頑張りなさい」
ちょっとの失敗なのに
「なんでそんなこともできないの?」
親としても「良かれと思って」
「我が子を思って」の行動ではあるのですけどね‥
子どもの頃に、
ちゃんとしないと認められなかったという経験。
ちゃんとしたら褒められたという経験から
無意識に「完璧主義」になっているんですね!
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「完璧主義」はなぜ辛い !?
「完璧にやろうとする」って大変だと思うけど
なんで辛くなってしまうんだろう‥?
最初に言ったように
完璧主義は、”悪いこと”ではありません。
より良くしよう!と思うのは向上心にも繋がりますから。
ただ‥
いつでも完璧にできたら
苦しくないのかもしれませんが
そうはいきませんよね。
確かに‥
完璧主義の特徴として
完璧を求めるが故に
- 常に努力していなければならない
- 他者にもそれを求める
という特徴があります。
拮抗禁止令なので、
自動的・反射的・無意識にです。
他人にも求めちゃうんですね‥
仮に自分が完璧にできたとしても
- 他者がミスをすれば「指摘」したくなる
- 他者が努力していなければ「指摘」したくなる
という傾向が強いです。
自分も他人も完璧って、なかなか実現しなさそう‥
そうなのです。
だから、常に「不安」や「焦り」をかかえてしまいます。
完璧主義の特徴・傾向
- 常に努力するため「時間が足りない」
- 理想が高く責任感が強いため「妥協できない」
- 結果も大事だが「過程」も大事
- 「失敗」することが恐い
- 「自己正当化」してしまう
- 完璧でないと「不安」や「ストレス」を感じる
- 他者評価が気になる
- 他人の「欠点」が目に付く
- 他人に「指摘」したくなる
完璧主義を克服するには
「完璧主義」はストレスを抱えることはわかったけど
‥克服はできないの?
「拮抗禁止令」を自分に課したときに
無意識的に「そうなろう」と決断していると言いましたが
今度は「完璧じゃなくても良い」と
自分で再決断すれば良いのです。
なんか難しそう‥
「再決断」というと大袈裟に聞こえるかもしれませんね。
自分で自分に問いかける
”OKワード”を作っておくと良いです。
OKワード‥?
「完璧主義克服」の大変なところは
「完璧に完璧主義を直そう」と意気込んでしまうところ。
あー!今の完璧主義の悪いところ!
ダメだ。
次こそは完璧主義をやめなくてはいけない。
完璧主義を克服することを
完璧に行おうとしてしまうのです。
- 今のは「ダメだ」
- ~しなくてはいけない
と自分に問いかけても
「完璧主義として」解決しようと頑張ってしまいます。
ですので、自分に問いかける言葉を変えます。
もう充分にあなたは頑張っています。
完璧じゃなくても充分あなたは魅力的です。
- ~しなければ魅力がない
- 完璧にできなきゃ評価されない
そんなことはありません。
じゃあ頑張らなくてもいいの?
向上できないではないか!
と思ってしまう方もいるかもしれませんね。
- 努力は良いことです
- 向上心も大事です
努力するな!向上するな!
と言っている訳ではありません。
完璧主義により
- 自分が苦しいと思うのであれば
- 他者に厳しくあたってしまうのであれば
「完璧にやらなくてはいけない」ではなく
「完璧ではないことにイラ立つ」のではなく
「頑張った自分を褒めてあげる」
それで充分ではないですか?
確かに、そう思えば楽かもしれない!
そう!
楽になれる言葉が「OKワード」です!
「OKワード」は
自分がふっと力を抜ける言葉といえばイメージがしやすいでしょうか。
「自分が」なのでOKワードは人によって様々です。
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【体験談】できることから妥協してみる
かくいう私も、数年前まで「完璧主義」でした。
私が自分に問いかけるOKワードは
私は、何においても妥協を許さない性格でした。
例えば、Aを作るための「参考資料B」があったとします。
Bを参考にして、Aを作る訳ですが‥
Aで修正した内容を、Bにまで反映させるのです。
Bは誰かに見せる訳でもありません。
Aが完成したら、Bは不要なのに‥
はっきり言って無駄な時間ですよね(笑)
でも、なんか気持ち悪かったんです。
間違った資料のままにしておくことが。
自分の中の「正義感」として
やっている分には問題ないかもしれませんが‥
- 無駄な時間ですら、自分にとっては「努力の証」
- 無駄なことに時間を費やすから「いつも時間がない」
- 手を抜いている他人を見ると腹が立つ
※他人は手を抜いているのではなく
要領よくやっているだけなんですけどね!
うーん。悪循環。
「妥協が許せない」ことを
許そう!許そう!と思うと大変ですが‥
「意外と大丈夫なんじゃない?」と思ってみることにしました。
すると‥
意外と大丈夫でした。
なんでもかんでも
完璧にする必要ってないんだな‥
とちょっと悲しくすらなりました。
最初は、正直自分でも
- やらなくても良いんじゃない?
- 時間の無駄なんじゃない?
というポイントを見つけて
「意外と大丈夫」と言い聞かせ
完璧にしませんでした。
意外と大丈夫なことは
意外とたくさんありました‥
そこで、
なんでもかんでも「妥協しない!」
ではなく
ここは妥協しないで頑張ろう!
というポイントを絞ることにしました。
完璧にしないことを考えるのではなく
「力を注ぐ方」を考えるんですね!
そうです。
「~しない」ことをするよりは
「~する」ことの方が明確ですしね!
- 過去の成功体験
- 過去に作った打開策 です。
- うまくいった
- なんとかなった
という過去の成功体験を
繰り返し打開策として使うものです。
「完璧主義」だって‥
徐々に成功体験を積み重ねれば
「克服できる」と思いませんか?
そして、もう1つ。
「完璧主義」の方に贈りたい言葉があります。
「完璧=好かれる」
という訳でもありませんよね?
意外と「隙がある人」の方が、人の心を掴んだりもします。
幼いあなたに
親は完璧を望んだかもしれません。
完璧を望むつもりはなかったけど
ちゃんとした人に育ってほしいと
愛情を注いだかもしれません。
でも、人は完璧ではないから
誰かを支えたいと思うし
誰かに支えられると楽になります。
完璧でなくたって
あなたは充分に魅力的です。
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